猿島に行ってきた
横須賀中央駅から徒歩15分、三笠ターミナルでチケットを購入。
神奈川県民なので安く買えました。
出航を待つ間はターミナルの二階で予習ができるので暇をしないのがいい。
これに乗りました。
平日だしガラガラだろうと思ってたら意外にカップル的な人たちが何組かいました。
島までは船で約十分。船内にはトイレもありました。(重要)
島内では弾薬庫や砲台の跡を見ることができます。
こわい
見所を案内してくれる「猿島探検ツアー」というものがあるらしいのですが、なんとなく参加しませんでした。後悔してます。
砂浜もありました。
情緒的な雰囲気に浸れそうだと思って行ってみました。
台無しだよ
要するにとても楽しかったです。
夜の猿島に行けるというイベントが来年あるらしいのでそれも行ってみたいですね。
おしまい
龍神の雨(道尾秀介)の感想
龍神の雨読みました
やっぱり道尾作品は面白いですね。
ラットマンに似た雰囲気があって、真実が明かされた時のやるせなさが好きです。
「気づいた時にはもう手遅れ」を迷子に例えているのが個人的に気に入りました。
あと向日葵の咲かない夏を読んだ時から思っていたのですが、幼い子供の心理描写が的確で大好きなんですよね。60メートルと聞いた時に50メートル走の距離で換算するのとか。
雨の日にはこの作品を思い出すかもしれないですね。
というか何より巻末の解説がやばすぎる。
そこまで練られてたのかという感動と全く気づけなかった自分が情けないという感情が半々くらいですね。
「なんでここでハブ?」とか思いながら読んでたんですけどね。自分はまだまだだということがわかりました。
ガシャポンのデパート 池袋総本店に行ってみた
世界一カプセルトイ機が多いお店で有名なガシャポンのデパート 池袋総本店に行ってきました。
見渡す限りガチャガチャだらけですごかったです。
とりあえずやってみました。
「自分は本当にこれが欲しいのか?せっかく来たからと欲しくもないものを欲しいと偽っているだけじゃないのか?そもそもこの商品はなんだ?」と自問しながらレバーを回して、300円が奥に送り込まれた音がする瞬間が最高です。
黄色が出ました。
ポケモンのやつもありました。
一番好きなポケモンはドータクンなのですが、何かの間違いでドータクンが出るかもしれないので回してみました。
ドンファンが出ました。
かわいい
羊羹のガシャもあったので回してみたら一口梅羊羹が出ました。
この辺で虚しくなって帰ることにしました。
鬼滅や呪術のやつが多かったのでそこらへんが好きな人にとっては天国なんだろうなとか思いました。
自分も子供の頃のワクワクを思い出せて普通に楽しかったです。
ドータクン専用のガチャガチャが設置されたらまた行きたいと思います。
とか思ってたら一つ下の階にポケモンセンターがあったのでそこでドータクン買えました。
梅羊羹を気に入ってくれた様でよかったです(無理やり)
片眼の猿(道尾秀介)の感想
片眼の猿読みました。
推理小説にありがちな前半の状況説明パートか退屈ということがないので、読んでて楽しかったです。
そして今回もやはり騙されてしまいました。
騙される快感を得るために本を読んでるので成功です。
ただ、読者を騙して終わりというより、作者の伝えたいこと、メッセージ性を強く感じる作品だったと思います。
ネタバレ
前半の導入で、超能力を持つ人たちの話だとてっきり思ってましたが、
結局この話は、
コンプレックスを抱えて生きてきた女性が、もっと大きな障害を抱えながらも、気にせず毎日を生きる人たちから勇気をもらう、そんな話でしたね。
現代では他人の自尊心を踏みにじるようなもの、つまり”猿を片眼に"させるようなものは世の中に溢れており、さらには自分がそのような存在になりうる可能性だってあります。そういった価値観から脱却して生きることができるなら人生は楽になるし、そうしていればいつか同じような、”他人の眼の数なんか気にしない”仲間に出会える。そんなことを学んだような気がします。
「眼に見えているものばかりを重要視する連中に、俺は興味はない」の精神で生きたい。
まあ実際はそれができたら苦労しないですがね(作中にも書いてありましたが)。見た目に左右されないような、真の承認を得るためには、承認欲求を手放さなければならないというのは禅問答のようなものですし、そういう意味ではある種の悟りなのでしょう。
はるか(宿野かほる)の感想
『はるか』読みました。
死んだ妻を人工知能として蘇らせた男の話でしたが、愛しさや切なさというより、恐怖を強く感じる作品でした。
愛と狂気の物語という感じで、個人的にとても面白かったです。
前作の「ルビンの壺が割れた」と同様に、最後の一文で心臓が止まりそうになりましたね。
「たまにAIであることを忘れそうになる」から「たまにAIであることを思い出す」への移行が滑らかでリアリティ?がありました。
個人的に最後の数ページ、エピローグでの展開がとても好きです。
これが技術特異点を迎えた世界で実際に起こりうることだとすれば恐ろしいですね。
自分以外の女と結婚した”現実世界の”賢人に三行半を突きつけ(実際には二行半でしたが)、自分と同じAIとしての賢人と永遠に生きることを決めたHAL-CA。最終的には主人公にとって手の届かない存在になってしまったわけで、技術が発展し、人間の脳が数字のデータとして再現し尽くされたとしても、データ上の存在と生き物としての人間の間には越えられない壁があるのだろうと強く感じました。
(作中のエピローグではそれを「実数と虚数」という風に表現していましたね。)
まあ元を正せば、実際の人間の脳は細胞というか分子の集合である一方、AIとはデータというか数字の集まりであり、脳の働きの表層を再現しただけなので似て非なるものであり続けるのは当然なのですが。
結局、分子の集合で作られた肉体こそが人間を人間たらしめる本質なのでしょうか。
鬼の跫音(道尾秀介)の感想
鬼の跫音読みました。
30ページ程度の短編が6つでとても読みやすく、道尾秀介入門に適した一冊だと感じました。
鈴虫
それなりにNTR要素がありました。
鈴虫が最後になんと言っていたのかが気になります。
ケモノ
救いようのないオチが好きです。
「物語を通して得る教訓は、どんな場合も必ず主人公の未来に役立つ」なんて都合が良すぎますね。
よいぎつね
ホラー要素強めの釈然としないオチが好きです。
次の短編、「箱詰めの文字」の冒頭がヒントになっているということなのでしょうか。
箱詰めの文字
折原一さんの「倒錯のロンド」を思い出しました。
冬の鬼
日記を遡るように展開していきます。
タイトルの「鬼の跫音」はここから来ているのでしょう。
鬼に見つかれば二人だけの時間は終わってしまうという意味で、冒頭の鬼の跫音は二人を引き裂くものの象徴なのでしょうか。確かにいずれはバレて主人公は捕まるでしょうし、それを示唆しているのか?とか妄想しました。
個人的に一番好きです。
悪意の顔
オチがよくわからなかったので調べてしまいました。
怖いですね。ならキャンパスに書かれていたSや「あの人」の絵は誰が描いたの?と思いましたが、Sが絵が上手いということもちゃんと示唆されていたのでそういうことなのでしょう。