龍神の雨(道尾秀介)の感想
龍神の雨読みました
やっぱり道尾作品は面白いですね。
ラットマンに似た雰囲気があって、真実が明かされた時のやるせなさが好きです。
「気づいた時にはもう手遅れ」を迷子に例えているのが個人的に気に入りました。
あと向日葵の咲かない夏を読んだ時から思っていたのですが、幼い子供の心理描写が的確で大好きなんですよね。60メートルと聞いた時に50メートル走の距離で換算するのとか。
雨の日にはこの作品を思い出すかもしれないですね。
というか何より巻末の解説がやばすぎる。
そこまで練られてたのかという感動と全く気づけなかった自分が情けないという感情が半々くらいですね。
「なんでここでハブ?」とか思いながら読んでたんですけどね。自分はまだまだだということがわかりました。