笑うハーレキン(道尾秀介)の感想
若干コミカルな感じ?
道尾作品で人が死ぬ系の作品は暗い雰囲気で進行することが多いので、「起きてる出来事はシリアスだけど雰囲気は明るめ」というのは珍しいと感じました。
必死に生きる人々の姿が印象的でした。
自分が道尾作品を好きなのは、謎をばら撒いて後半で回収するだけの推理小説ではなく人間を書こうとしているのが伝わるからです。
個人的に好きなのは「何もできないというのは、楽でいい」という一文です。
話の本筋とは関係ないけど。
2021年の読み納めとしてふさわしいと感じました。