六人の嘘つきな大学生(浅倉秋成)の感想

めっちゃ面白かったです。

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有名企業の最終面接、就活生六人によるグループディスカッション内で起きたとある事件をめぐる話です。

 

就活の闇みたいなのが主軸になっていて、こんな世界がこの先待ち受けていると思うと怖い。

 

とにかく作り込みがすごいですね。

この作者の作品は初めて読むのですが、「伏線の狙撃手」の実力をしかと見せつけられた感じです。

 

終盤の怒涛の伏線回収によって前半のストーリーは何度も姿を変え、さらにそれを通して読者になにかを伝えようとしているような感じがしました。

短編集「許されようとは思いません」の「姉のように」を思い出しました。

 

あと読みやすくてちょうど良い長さなのが良い。

複雑さのないストーリーでこれだけ驚かされるとは。

 

作者の他の作品も読みたくなる一冊だなあと。